セゾン投信の評判と評価

セゾン投信を積み立てています

セゾン投信は2つのファンドを販売・運用していますが、ここではその1つである「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」に絞って話を進めます。

わたしは家族と一緒にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを積み立てています。積立というのは、毎月銀行口座から自動的に引き落としてファンド購入にあてられる仕組みです。

積立は、資産運用において有効な手段ですが、これについての詳しい説明は省きます。とにかく、毎月積み立てることで運用資産が増えていくのだな、くらいの解釈でOKです。

セゾン投信の投資家による評価と評判

さて、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが投資家にどのような評価を得ているかということの前に、この投資信託の概要についておさらい程度に掲載します。

ファンドの概要
国内外の株式と債券へ投資する。世界30ヵ国以上の株式と10ヵ国以上の債券に分散投資し、リスク分散をおこなう。株式と債券の比率は50%ずつ、各国の比率はそれぞれの市場の時価総額比率に基づく。
信託報酬
0.74%±0.03% /年(税込)
販売手数料
無料(ノーロード)
信託財産留保額
0.1%
解約手数料
無料
分配金
分配実績なし

上記はこの投資信託の概要ですが、これがソックリそのまま、他の同内容のバランスファンドと比較して、投資家にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが高い評価を得ている理由になります。

長期の資産運用を考えるときの投信選びのポイントとして「信託報酬が安いか」「販売手数料が無料か」「分配金が少ないか(あるいは無いか)」「純資産総額が大きいか」などが特に重要ポイントとしてあげられます。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、これらの全てについて他の同内容のファンドと比較して高水準にあります。

たとえば、もっとも大事な信託報酬について「マネックス資産設計ファンド」の0.9975%よりも断然低いです。「野村世界6資産分散投信(成長コース)」0.7980%にもわずかながら勝っています。

残念ながら「ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンド」の0.63%には劣りますが、このファンドとは純資産総額に大きな開きがあります。

分配金がないことは、それにより税負担が軽くなり将来的な資産の成長に影響を与えるため、長期の資産運用ではより少ないファンドが良しとされますが、このファンドはその方針(分配金を当面は出さないこと)も表明しています。

これらの点から、長期的に資産形成をおこなおうと考えている投資家にはとても評判が良いです。また、事実、優れた新商品を表彰する「日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞」もファンドを設定した2007年に受賞しています。

実際に運用している一般投資家、そして専門家からも高い評価を得ていることがわかります。

また、この投資信託は他のファンドを通して世界中の株式と債券へ投資していますが、その投資対象のファンドは、世界最大級の運用会社であるアメリカの「バンガード社」のものです。

信託報酬の安さ、ノーロード(販売手数料無料)であること、分配金が少ないこと、純資産総額が大きいこと、そして背景(バンガード社)にも信頼感があるということで、わたしの家族も安心して積立をおこなっています。

セゾン投信のデメリット

セゾン投信を低く評価している投資家もいます。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はその名前からわかるとおりバランス型投資信託(バランスファンド)ですが、これは自分で資産配分をおこなえないというデメリットを持っています。

運用対象は世界の株式と債券ですが、その内訳は株式と債券が50%ずつとなっています。一般的にこの比率は、債券を高くすれば値動きは安定的になり、株式を高くすれば大きく動くようになるといわれています。

つまり、より安定的な運用を望む投資家は債券比率を高めてほしいと思い、値上がり益を狙う投資家は株式比率を高めてほしいと思うのですが、後者の投資家にとっては債券比率が50%というのは高いと感じられるわけです。

バランスファンドではなく、自分でいくつかのファンドを保有して資産配分を考えている投資家のうち積極的な投資をのぞんでいる人の多くは、株式の比率をセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドよりも高くしているようです。

そういった株式比率を高くしている投資家にとっては、セゾン投信の評価はあまり高くないようです。

結局、買いか? 否か?

セゾン投信についての投資家の評価をまとめると、総じて高いように思います。それは、以下のような投信選びの重要ポイントにおけるセゾン投信の水準がとても高いからです。

  • 信託報酬をはじめとしたコストが、同内容のファンド中で最低水準である
  • 販売手数料がかからない(無料である)
  • 分配金が非常に少ない(いまのところ出されていない)
  • 純資産総額が大きく、繰上償還のおそれがあまりない
  • セゾン投信は長期運用を標榜しており、ファンド保有者もその志向が強い
  • 積立・保有に手間がかからないシステムが出来上がっている

どれも、ファンドによる資産形成・運用を考えている人にとっては申し分ない条件だと思います。

もちろん、逆に「債券比率が高い」「運用歴が浅い」「今後、信託報酬の安いファンドが出てくるだろう(セゾン投信は相対的に高くなるだろう)」というマイナス意見もあることも忘れてはいけません。

これらを総合的に判断して、結局セゾン投信は買いなのか? そうでないのか? というと、わたしは家族に積立をすすめているくらいなので「買いです」ということになります。

しかし、これは「資産配分などがわからない初心者の方には、まずはセゾン投信のバランスファンドがおすすめです」という意味で、自分で資産配分(アセットアロケーション)を考えたい人には不向きだと思います。

ある程度まとまった時間があり勉強できる場合や、すでに知識がある場合には必要ないでしょう。しかし、そういった手間や時間的なコストを考えると、初心者の方にとって最適なファンドの1つだと胸を張っておすすめできます

時は金なり。資産運用は時間を味方につけることで運用成績が大きく変わりますが、もし積立をはじめようと思うなら、すぐにはじめるといいと思います。

もし、資産運用を継続し学んでいく上で、バランスファンドではなく自分で資産配分を考えて個別のファンドで運用したいとなれば、そのときにセゾン投信を解約してもまったく無駄はないでしょう。

資産運用をはじめたい、でもどうすればよいかわからない、手間と時間を考えるたらバランスファンドでもいい。という場合は、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの積立をおすすめします。

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セゾン投信は直販という形をっているため、セゾン投信の運用するファンドは他の証券会社では購入できません。したがって、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを購入するには、セゾン投信の口座開設が必要です。

やることとしては、他の証券会社と同じように、インターネット上で必要事項を記入し資料請求をして、ハンコを押して返送するだけです。この作業にお金はかかりませんし、口座開設後も一切余計な出費(口座維持手数料など)はありません。すべて無料です。

資料請求してから口座開設が完了するまでに2週間ほど時間がかかります。積立を申し込む場合はさらにもう少し時間がかかることになるので、予定がある場合は余裕をもって早めに申し込むといいでしょう。

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