セゾン投信でNISA口座開設ができる

NISAを利用すれば最大500万円の投資に対する利益が非課税となりますが、株式などハイリスクの金融商品で運用すると、実はデメリットが大きくなる可能性もあります。そのため、個人的には株式と比較して値動きが安定的な投資信託で運用するのがオススメです。

ここでは、NISAの基本的な説明と、セゾン投信でNISAを利用するメリット、またNISAの利用にあたってセゾン投信のファンド以外でおすすめできる商品の紹介をしています。

NISA(ニーサ)とは?

NISA(ニーサ)とは「少額投資非課税制度」の愛称です。イギリスのISA(Individual Savings Account)を参考に作られた制度で「日本版ISA」というのが正式名称です。日本版ISAから「NISA」と呼ぶことにしているのですね。

NISAの概要を以下に示します。カンタンにいうと「株や投信の税金がタダになる」ということです。

口座開設の条件
日本国内に住み、その年の1月1日時点で20歳以上の方
非課税の対象
上場株式(ETF・REIT含む)と株式投資信託の売却益、配当金と分配金
非課税投資枠
1年間に100万円
非課税の期間
買付けした年から5年目の12月末まで
非課税の最大額
500万円(100万円×5年分)
制度自体の期間
NISA口座を開設できるのは2014年〜2023年までの10年間

非課税投資枠(金額)の部分がわかりにくいと思うので補足説明します。まず、1年間に100万円までというのは「買付けベース」です。買付金額の合計が1年で100万円までの分に対して非課税となります。

売却は含めず、手数料も含めません。たとえば50万円の投資信託を買って年内に60万円で売却した場合、年内にさらに50万円までの買付けができます。売却は含めないし、手数料も含めないし、利益がいくら出たのかは関係ありません。純粋に買付時の「単価×数量」が1年間で100万円におさまれば大丈夫です。

非課税期間は買付けから5年目の12月末までなので、たとえば2014年6月に投信を買った場合、2018年12月末までは売却したときの利益や分配金等が非課税となります。2014年からは証券優遇税制が廃止されて、税率が現行の10%から20%に上がるので、今後も投資を続けるならNISAをぜひ利用したいところです。

※ 復興増税を含めた正確な税率は10.147%、20.315%です。

NISAの注意点とデメリット

NISAには注意点やデメリットもあります。以下のポイントを見落としていると運用に影響がでる可能性があるので、気をつけましょう。

  • NISA口座開設はすべての金融機関を通じて1人1つのみ
  • 1度口座開設すると、4年間は金融機関を変更できない
  • 非課税の対象となるのはNISA口座内で新たに買付けしたものだけ
  • すでに特定口座や一般口座で保有している株式や投信はNISA口座に移せない
  • 使わなかった非課税投資枠を翌年以降に繰り越すことはできない
  • 売却したとしても、非課税枠が空くわけではない(枠の再利用はできない)
  • NISA口座と、特定口座・一般口座との損益通算はできない

※ あくまで2013年11月現在の内容です。今後見直される可能性があります。

上記のほかに最も重要なポイントとして「損失がでているのに利益がでていると見なされ課税される場合がある」というものがあります。

NISAは非課税のはずなのにどうして課税されるの?と思うかもしれませんね。実はNISAでは、非課税期間内(5年以内)に売却しなかった場合、特定口座や一般口座に株式や投信を移すことができます。

それらの口座に移すときには、その時点の価格が新たな取得価格として設定されます。たとえばNISA口座内で50万円で買った投信が値下がりして、5年後に40万円になっていた場合、特定口座や一般口座に移すと40万円が取得価格とされるのです。

その後、仮に45万円に値上がりしたときに投信を売却したとすると、5万円の利益がでたと見なされて税金がかかることになります。50万円で買った投信を45万円で売ったので実質的には5万円の損失ですが、利益と見なされて課税されてしまうのです。

NISAには非課税という大きなメリットもあれば、上記のような注意点やデメリットもあるということを覚えておきたいですね。

セゾン投信以外でNISAを利用するときオススメのファンド

セゾン投信でもNISAを利用することができます。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」への投資でNISAを利用できると思うと嬉しいですね。具体的な申込み方法についてはセゾン投信のサイトを見てください。

さて、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はNISAに適した商品ですが、セゾン投信以外にすでにNISA口座を持っている場合や、これから他社にNISAの口座開設をしようと考えている場合には、ほかの投資信託(ファンド)を選ぶ必要があります。

ほかの証券会社等でもNISA利用時の商品選択の基準は、やはり「信託報酬が安いか」「販売手数料が安いか(無料か)」「分配金が少ないか(無いか)」「純資産総額が大きいか」ですが、それらの条件を満たすファンドとしておすすめなのが「世界経済インデックスファンド」です。

このファンドはSBI証券など大手ネット証券で取り扱っているノーロード投信(販売手数料無料の投信)で、信託報酬が0.525%、信託財産留保額0.1%という素晴らしい内容になっています。

投資対象は全世界の株式と債券で、基本資産配分比率はそれぞれ50%です。地域別の資産配分比率は、地域ごとのGDP総額の比率をもとに決定しています。かなり「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と似ていて、かつ信託報酬が低いのが特徴です。

ただ、2013年1月の決算で1万口あたり20円の分配金を出しているのが気になるところです。2014年1月の決算でも分配金を出すのかが、今後の行方をうらなう上で重要なポイントとなりそうです。ちなみに、セゾン投信はいまのところ無分配です(2013年11月現在)。

結局どっちがオススメなの?

どちらの商品も良いと思いますが、セゾン投信は継続的に「ほったらかし投資」ができる定番商品です。投信乗換えというのは時間や手間などのコストがかかるので、現状セゾン投信を積み立てている場合はセゾン投信でNISAを利用する、他社に口座がある場合はそちらで利用する、というのが良いと思います。

個人的には、世界の株式や債券にひとつのファンドで投資したい、自分で資産配分を考えたり調整したりするのがちょっと面倒である、という場合には、やはりセゾン投信が最もオススメです。

« セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」 »

信託報酬が他のバランスファンドと比べて最も安い水準であり、分配金もいまのところ0円です(長期運用の場合は分配金は少ないほうが良いです)。

世界最大の運用会社のファンドにも投資しているので安心感もあります。販売手数料も無料で、初心者の方に最適だと言えるでしょう。

セゾン投信の口座開設・資料請求はこちら

このページのトップへ↑