アセットアロケーション
分散投資をおこなうにあたって、資産の組み合わせを考える必要があります。資産配分のことをアセットアロケーションといいますが、資産運用ではこのアセットアロケーションを最初に考えることになります。
資産の種類としては、株式と債券、そして国内と海外という要素で分けて考えて、「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」の4つがあります。それに「国内不動産」「外国不動産」の2つを加えて6つとする場合もありますが、基本的には4つでOKです。
この4つの資産をどのような配分で組み合わせるか(たとえば、国内株式20%、国内債券5%、外国株式65%、外国債券10%という感じ)というのを、最初に考えるべきです。
なぜかというと「資産運用のリターンの8割は、アセットアロケーションで決まる」という研究結果があるからです。この割合は90%とも95%ともいわれますが、とにかくそれほど大事なのだということを認識しておきましょう。
どんな企業の株を買うかとか、どのタイミングで買うか・売るかということよりも、資産配分が大事。アセットアロケーションこそが資産運用の成否を決める。これが基本です。だから、最初に考えるのです。
アセットアロケーションの決定には、現在の収入や借金などの財務状態や家族構成などから導かれる「取れるリスク」が影響してきます。
どれくらいのリスクが取れるのかということをまず把握して、その上でリターンが最大化するような資産の組み合わせを考える必要があるので、個々人それぞれ違ったものになります。
ちょっと面倒なので、ここではその計算方法は記載しませんが、安心してください。そんな面倒なことをせずにできる投資法を紹介していますので。
というわけで、ここではアセットアロケーションの意味、アロケーション決定のためには自分がリスクを知ることが大事だということをわかっていただければ十分です。