貯蓄から投資へ
「貯蓄から投資へ」ということが叫ばれて久しいですが、実際にそうしていかないとこれからは損をする時代がやってくるかもしれません。預貯金だけでは、あなたの資産はどんどん減っていくかもしれないのです。
インフレという言葉を知っていますか?物価上昇(インフレーション)の略語です。「物の価値が上がって、お金の価値が下がること」というように小学校か中学校で習ったと思います。
身近な例でいえば、ガソリン価格が1リットル130円から150円になるというもの。これがインフレです。ちなみに、この場合のインフレ率は15.4%です。
お金というのは、モノの値段を代わりに表しているものなので、モノの値段が上がれば相対的に価値が下がります。1年前には1,000円で買えたゲームが、いまは1,500円になっていた場合、それは1,000円札の価値が下がったということですよね。
預貯金で1年間に100万円が101万円になったとしましょう。1万円も増えた、ラッキー♪と思うかもしれません。
しかし、そのときティッシュひと箱が250円だったのが、270円になっていたら?ショートケーキ1カットが400円から432円になっていたら?
上記の場合、インフレ率は8%ということになります。預貯金は1%だから、実はあなたの資産は7%も減っていたということになってしまうのです。
インフレの逆で、物の価値が下がりお金の価値が上がることをデフレ(デフレーション)といいます。デフレの時代は、現金で持っておけば価値が上がっていくので、預貯金でも良かったのです。
でも、インフレというのはモノの価値が上がるもの。だから、インフレの時代には「モノを持っていなければいけない」のです。そう、株式や債券、不動産で資産を運用するべきなのです。
「でも、株や債券も下がることはあるんだよね?結局、損しちゃうんじゃない?」と思うかもしれません。でも、それは安心してください。なぜなら、株や債券は、過去のデータから「インフレ率よりも大きく上昇する」ことがわかっているからです。
過去数十年という視点で見ると、株や債券は緩やかに上昇し続けており、物価上昇に勝っている。また、預貯金の利率はインフレ率とほとんど変わらないということもわかっています。
というわけで、預貯金ではなく、株式や債券で資産運用しましょう!ということになるのです。